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『最終兵器彼女』買取強化中です

恋とは、いったい何なのでしょうか・・・



最終兵器彼女』を読みました!


突然兵器にされて、戦わされたにもかかわらず、化け物扱いされたちせ。

今回は、ちせに大きな影響を与えた、テツについて語りたいと思います!



テツは、自分ではふゆみを守れないことを知っていました。
弱いことを自覚していて、戦場で戦うことでふゆみを守り、強くなろうとしたのでしょう。

テツは、ふゆみがそばにいてほしがっていることも、もちろんわかっていました。

それでも、ちせの街にふゆみを住まわせ、ふゆみをちせに守ってもらうことを決めました。


この時点ではきっと、テツはちせのことを、兵器として見ていました。




戦って、人を殺して、過酷な環境で生活して、テツは次第に、人間らしい部分を失っていきました。



そんな折、テツはちせに出会います。


ちせは、敵がいるときは兵器として無感情に戦いますが、勝利を挙げることを誇らず、人間らしく生きたい、恋がしたいという女の子らしい部分を持っていました。

恋人を守るために兵器として戦うちせに、自分と似たものを感じたかもしれません。

だからテツは、ちせを女として見ていたのでしょう。



シュウジも、ちせが戦うところは見ていました。

けれどシュウジは人を殺す覚悟などなく、命を危機にさらして戦っている人たちの気持ちを知りません。

街で生活していて、ちせのうわさをたくさん耳にしていました。ちせが戦いに行くところも見ていました。
彼女が、女の子から兵器になる瞬間に、立ち会っていたのです。

普通の女の子だと思っていたのに、兵器という非日常的な部分ばかり強調されてしまい、どう接すればいいのか、わからなくなってしまいました。

民間人ゆえに戦うちせを認められず、追い詰めてしまいます。



ちせにとって、テツは特別だったはずです。
もしかしたら、テツに恋をする可能性だってあったのかも知れません。

でもテツは言いました。



「男と女がつきあうってそういうことだろ!」


「キズつかねーわけねーべや!! 」



ちせは、ひとりぼっちで寂しくて、誰かに寄りかかりたかったのです。


少なくともまだ、恋じゃありませんよね。

ちせとテツが何かあったとして、傷つくのはシュウジとふゆみですから。



だから、テツは死の間際も、ずっとふゆみを呼び続けました。



ちせは結局シュウジが好きで、シュウジはちせが好きで、ふゆみはテツが好きで、テツはふゆみが好きだったんでしょうね。



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